about us

身の回りにあるどんなものでも, 生活の中には必ずデザインされたものがあります。
もしくはそう謳われていない「何でもない」ものや,
どのような経緯で作られたのか分からないようなものまで,
全て意匠化(デザイン)を経て形にされています。

amplogはそのような普遍的なデザインに対して
“編集(Edit)”“意匠(Design)”“構成(Compose)”を施すことで,
身の回りにある価値を別の価値として置き換えながら,
多義的な検証を展開していくウェブコンテンツです。

あまり耳慣れない専門的なサブジェクト, 既に知り尽くされたアイデアやコンセプト,
それらをamplogの視点で再構築し,
ジャンルやカテゴリーにとらわれない創造的なコンテンツを展開していきます。

Design

10 | Open the door of book

本の扉を開く! 
書店発のブックエンド展

July 08, 2016

7月20日から赤坂にある「双子のライオン堂」という書店で行われる展示会のポスターを制作しました。プロ・アマ問わず多数の作家さんが制作するオリジナルのブックエンドの展示ということですが、内容の解釈や表現を自由にして構わないというオーダーに、楽しく頭を悩ますことが出来ました。

赤坂にある選書専門書店「双子のライオン堂」には、部屋の奥にギャラリーが併設されています。元々あった白山からお店を移転する際に、店長さんからいくつか聞いていた「こういうのにしようと思っているんです」「ああいうことをしたいと思っているんです」の内のひとつに、ギャラリーとして使えるようなスペースを設けたいという話がありました。どんな展示をするようなギャラリーなのか、その時はまだ全く想像がついていなかったものの、やはり本屋なので「本」にまつわるものを企画したい、という話は聞いていたので、今回のブックエンド展はまさに双子のライオン堂らしさを感じる企画になっているなと感じました。ポスターデザインもその「らしさ」が出発点になっています。

店長さんからのオーダーはひとつだけ。店名にちなんだライオンを象ったブックエンドを使ってくれというもので、そこから本を中心に据えたデザインをイメージすることに。それと同時に、展示概要に記されていたキャッチコピーを上手く組み込んでいければと思いました。実は今回のポスターで強く残したかったイメージがこの「本の扉を開く」というキャッチコピーで、展示内容はもちろん、双子のライオン堂という書店の根幹を上手く言い表しているのです。(お店の入り口に立ってみると分かるかと思います)

比喩でもあり、直喩でもあり、お店を知る人はにやっとしたくなるコアなメッセージを中心に据えたポスターですが、見た目のシンプルさにも関わらず、キャッチコピーを印刷したブックカバーは数種類を組み合わせていて意外と手間がかかっていたり。ですが、PC上では生まれない質感を作り込むには、こうした地味な作業が必要になってくるもので、それは、書店という知識のサロンが請け負っている様々な「見えざる努力」に通じているのでは、と、切り貼りしながら感慨に耽りました。本屋さんの弛まぬ活動の一助になれていたら、手を動かしてモノを作るのも惜しまず出来るというものです。