about us

身の回りにあるどんなものでも, 生活の中には必ずデザインされたものがあります。
もしくはそう謳われていない「何でもない」ものや,
どのような経緯で作られたのか分からないようなものまで,
全て意匠化(デザイン)を経て形にされています。

amplogはそのような普遍的なデザインに対して
“編集(Edit)”“意匠(Design)”“構成(Compose)”を施すことで,
身の回りにある価値を別の価値として置き換えながら,
多義的な検証を展開していくウェブコンテンツです。

あまり耳慣れない専門的なサブジェクト, 既に知り尽くされたアイデアやコンセプト,
それらをamplogの視点で再構築し,
ジャンルやカテゴリーにとらわれない創造的なコンテンツを展開していきます。

Design

09 | about poster graphic for MIA 2015

アイデアとデザインの融点 
MIA2015のポスターグラフィック

May 26, 2015

次月の5日から14日まで恵比寿のギャラリーKATAで開催されるイベント「MUSIC ILLUSTRATION AWARDS 2015(以下MIA)」の為のポスターデザイン制作に参加させていただきました。音楽にまつわるイラストレーションを手がけている作家の方に、12インチサイズのアナログレコードスリーブのキャンバスに新しく作品を描いてもらい、会期中に投票や作品の販売も行われる展覧会です。

今回で5年目を迎えるMIAですが、広告に用いるポスターを4種用意しており、それぞれ別々のデザイナーが担当しています。

ポスターデザインに参加されている方(石黒篤史(OUWN)内山尚志(Thdh.)本忠学(ANSWR)敬称略)は、いずれも素晴らしいデザインをされている方々ですので、その中に並ぶ一枚をとなると、若輩ながら当然力が入ります。

このイベントのコンセプトを暗喩しながらも、オリジナルのアイデアで表現しなければ企画の骨子をデザインしたとは言えません。ポスターのグラフィックは企画の象徴ですので、見る人に内容を伝える以上に、その企画に想像力を与えなければ良いポスターになりません。今回はそんな「説明する」より「感じさせる」という方向にデザインしていくことで、見る人の心に期待感が芽生えるようなポスターにしようと考えました。

MIAの“想像力”が何処にあるか、という部分をどのようにもっていくかでヴィジュアルが大きく変わっていきますが、今回は素直に“想像力”を“キャンバス”として置き換えました。参加するイラストレーターの方々が描く作品を想像してもらう為の白いキャンバス。そこにMIAのもう一つの内容である“音楽”をイメージしてもらう為に、レコードプレイヤーをメインビジュアルに据えることにしました。

音楽をアートに変える為の真っ白いキャンバス。レコードプレイヤーを真っ白にスプレーで塗り、今回のポスターに相応しいモチーフを作りあげた後、音楽とキャンバスが白く溶けていくようなイメージに仕上げるため、フォトグラファーの小野田陽一氏に、繊細なトーンで撮影して頂きました。企画内容の“イラストレーション”というアナログ手法の質感に見合うようにフィルムでお願いしています。

また印刷を行った後に仕上げとして、MIAのロゴマークに銀色の箔を押しています。一点物としてのポスターと感じてもらうためですが、なかなか存在感のある仕上がりになりました。

四種四様のMIAのビジュアルにどのように貢献出来たのかは判断を委ねますが、イベントに華を添えられていることに期待します。